白内障手術

当院の白内障手術

白内障の手術は手術の飛躍的な進歩により現在では短時間の手術でその日のうちに帰宅できるようになりました。
白内障の手術は10分程度の局所麻酔(目薬による麻酔)により行います。
水晶体に穴をあけ、中の濁りを特殊な超音波を発する白内障の機械で砕いて吸い取り、残した水晶体の袋に人工のレンズを挿入します。

手術の流れ

手術費用

眼内レンズ

人間の水晶体は毛様体筋の働きで厚さを変化させ、見るものにピントを合わせる働きを持ち合わせておりますが、眼内レンズは厚みの変化ができないためピントを調節することが難しくなります。
遠くにピントをあわせると老眼鏡が必要、近くにピントを合わせると遠くを見るときに眼鏡が必要になります。

レンズ自体の細工により、焦点をいくつか分配したレンズが多焦点眼内レンズになります。多焦点眼内レンズですと、術後眼鏡の装用が不要になる(9割の方)といわれております。単焦点眼内レンズとのレンズの差額が自己負担になります。

単焦点眼内レンズ

  • 保険診療
  • ピントが一箇所になるので眼鏡が必要になります。
    (遠くを見るときの眼鏡または老眼鏡)
  • 多焦点眼内レンズよりも鮮明に見える。
    術後に眼鏡(老眼鏡)をかけることが苦にならない方向け。
  • 乱視矯正レンズ(トーリックレンズ)も取り扱いしております。

多焦点眼内レンズ

  • 選定療養(単焦点眼内レンズとのレンズの差額代が発生します)
    手術代は保険診療になります。
  • 焦点を2焦点ないし3焦点に振り分けるので術後眼鏡はほとんど不要。
    (9割の方と言われております)
  • 単焦点眼内レンズよりも光が滲んで見えたり鮮明度が落ちる。(焦点を分配しているため)

多焦点レンズ取り扱い一覧

レンティスコンフォート

多焦点眼内レンズで健康保険が適用される眼内レンズです。
保険適用のため少ない費用負担で多焦点眼内レンズを選択できます。
遠方と中間距離の複数地点にピントを合わせやすく70cm~5mまで裸眼で見える設計となっています。

術後の注意点

  • 見え方に慣れるまで1~3カ月程度かかることがあります。
  • 光を眩しく感じることがあります。
  • 視界を青く感じることがあります。
  • 近方を見る際は眼鏡が必要となる場合があります。

当院では患者様のライフスタイルに合わせた眼内レンズを選択できる体制を整えておりますので、気になる点等ございましたらお気軽にご相談ください。

選定療養について

令和2年4月より、保険適用外であった多焦点眼内レンズを使用する白内障手術が、厚生労働省の定める選定療養の対象となりました。
選定療養とは追加費用(保険適用外レンズ費用)を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる制度です。

選定療養の費用イメージ

多焦点眼内レンズの特徴と自己負担額

多焦点レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に眼内レンズ費用をご負担いただきます。
詳しくは以下のPDFを参照ください。

取り扱い多焦点眼内レンズ

当院の白内障手術の特徴

当院の白内障手術の特徴としまして前眼部OCTを使用した角膜形状解析にあります。
乱視の検出や多焦点眼内レンズの適応判断などより精度の高い白内障手術を提供できるよう努めて参ります。

利点として、眼内レンズによって矯正可能な乱視を検出することができ、より精度の高い白内障手術を提供します。