幼児期のお子様は視機能が最も発達する時期のため、屈折異常について調べ、必要に応じて発達、改善をサポートします。
視機能の発達という面でも、小児期は非常に大切な時期です。
当院では、斜視、弱視に対する訓練、治療眼鏡の処方などを国家資格である視能訓練士免許を持っている視能訓練士が在籍しています。
目に起こっている異常を言葉で伝えることができないため、目の動き、顔の癖などで気になることがある場合は早めにご相談ください。
また近視でお悩みのお子様にマイオピン点眼治療も行っております。
お子様が「近視」でお悩みの方へ
近視とは
目の長さ(眼軸長)が長いため、ピントが合わず、遠くがみえづらくなります。
平均20歳位まで進行します。
精密屈折検査にて毛様体の緊張が強い(調整緊張・仮性近視)の場合はミドリンM点眼やワックで治療します。
ミドリンMやワックでは近視進行抑制の効果はありません。
近視進行の原因は網膜周辺部の遠視性デフォーカス(ピントずれ)と言われています。
眼鏡
教室の一番前でも0.3を切ると眼鏡が必要となります。学業に支障が出る場合がありますので0.3-0.5程度を基準に眼鏡使用を考えましょう。眼鏡を弱めにしても近視進行抑制はできません。また、つけ外しで近視が進むこともありません。
近年眼鏡処方での-0.5低矯正でも近視が進みやすくなるという報告もあるので全く矯正しないこともお勧めしません。
近視進行の抑制方法
1
マイオピン(低濃度アトロピン)点眼
網膜周辺部の遠視性デフォーカスの改善による近視進行抑制の可能性
対象 | 幼児~中学生 |
---|---|
利点 |
※1(2年間の成績) |
欠点 |
|
検査処方 |
|
マイオピン点眼はミドリンMと別物になります。
2
オルソケラトロジー 就寝時装用コンタクトレンズ
角膜形状変化(角膜上皮細胞の移動)による網膜周辺の遠視性デフォーカスの改善による近視進行抑制
対象 | 8歳~ |
---|---|
利点 |
|
欠点 |
|
費用 |
|
3
オルソケラトロジー、マイオピン併用治療
眼軸長61%の伸長抑制効果